周山にある句台帳は、高校以来の親友S藤さんの旦那様手作りの和紙の帳面。
表紙を見ると、昭和51年の作でした。私の新婚時代、S藤夫妻と4人で、夏休みをS籐家の愛車コロナで京都・大阪を観光、周山の杉皮を屋根に葺いた古い家に滞在中、祖母と俳句の話から、句台帳を作ったのです。
その後、祖母の俳句の先生や、周山を訪れた父母の友人や親戚たちに書き継がれ、第二集もできました。第一集の題字はデザイナーのS藤ダンナ、第二集の題字は父の字、どちらも味のある表紙です。
第一集の1ページに書いた句が、いわば私の原点。小中学校の授業以来初めて作った俳句でした。
祖母に褒めてもらって、才能あるかも・・と錯覚したのが今につながっているようです。
盆踊り土地の歌い手私語交え
句台帳に歌や句を残された方々も、大方は鬼籍に入られています。文字の間から、周山に来て、鮎を食べ山の風景を楽しまれている様子が目に浮かびます。受け継いで、大事に残して行きたい記録です。